巣鴨ガイド:リモートワーカーが暮らす下町の拠点
巣鴨は、つい冗談のネタにされがちな街です。でも実際に歩いてみると、ここに住みたくなる人が少なくありません。
「おばあちゃんの原宿」という呼び名で知られているのは、駅前から続く地蔵通り商店街のおかげ。お参りの人、甘味の店、手頃なカーディガンを並べた洋品店でにぎわう通りです。
一見オチのような街ですが、山手線の駅のなかでも、かなり落ち着いて暮らせる拠点のひとつです。
巣鴨は、若く見せようとしない。だからこそ、暮らしやすい。
巣鴨が合う人
都心に近い住所がほしいけれど、にぎやかすぎる街は疲れる。そんな人に向いています。
池袋から山手線で2駅なのに、駅のまわりの空気はゆっくりしていて、どこか礼儀正しい。
歩くのが好きな人、安くて誠実なごはんが好きな人、街の日常のリズムに混ざりたい人には特に合います。
夜遊びやおしゃれなカフェ、海外の人が多い環境を求めるなら、少し静かに感じるかもしれません。ただ、巣鴨に滞在するノマドの多くは、その静かさを気に入っています。
アクセス
巣鴨駅はJR山手線の駅です。
池袋まで2駅。新宿、上野、東京駅へも乗り換えなしで行けて、方向にもよりますがおおむね20〜25分以内です。
都営三田線も通っていて、神保町、大手町、日比谷方面へ一本で出られます。気分を変えたい日は、本の街神保町まで乗り換えなしで行けるのがうれしいところ。
地蔵通りの奥まで歩くと、都電荒川線(東京さくらトラム)の庚申塚停留場があります。古い住宅街をのんびり北へ抜ける、ちょっとした寄り道にぴったりです。
所要時間は列車によって変わるので、乗換アプリで確認してください。
地蔵通り:巣鴨に人が集まる理由
地蔵通り商店街は駅の近くから始まり、旧中山道の一部に沿って800メートルほど続きます。
入口に建つのが眞性寺。大きな銅造のお地蔵さまは、江戸の町の出入口に置かれた「江戸六地蔵」のひとつです。
通りの中ほどにあるのが、とげぬき地蔵尊として知られる高岩寺。健康を願う人たちが訪れます。
境内の「洗い観音」には、いつも列ができています。自分の具合の悪いところと同じ場所を、そっと洗って祈る。見ていて、なんだかやさしい気持ちになる光景です。
通りそのものも楽しい。店先で焼くおせんべい、名物の塩大福、漬物、お茶屋さん、昔ながらの洋品店。縁起がいいとされる赤い下着の店も有名です。
商店街の歩き方は、商店街ガイドにまとめています。
4のつく日は縁日
ちょっと覚えておくと便利なのがこれ。
毎月4日、14日、24日の「4のつく日」は、地蔵通りの縁日です。露店が並び、人出もぐっと増えます。
朝の散歩にはとても楽しい日。ただし、オンライン会議の直前に通り抜けようとすると、思ったより時間がかかります。
巣鴨で働く
巣鴨はコワーキングの街ではありません。でも、それで困ることはあまりありません。
駅のまわりにはチェーンのカフェやファミレス、有料のワークブースがあります。店舗の状況は変わりやすいので、使う前に最新の情報を確認してください。
渋谷などに比べるとカフェの客層は落ち着いていて、ランチどきを外せば集中して作業しやすいのは意外なポイントです。
マンスリーマンションを仕事場にして、コワーキングを使う日は池袋へ出る、という組み合わせが現実的です。周辺の情報は池袋ガイドをどうぞ。
ひと息つく場所:六義園と静かな路地
東京屈指の名園が、すぐ隣にあります。
江戸時代の回遊式庭園、六義園。巣鴨と駒込のあいだにあり、歩いても行けますし、山手線で1駅です。
とくに秋の景色が美しく、年によっては晩秋に夜のライトアップが行われることもあります。出かける前に公式の情報を確認してください。
東の千石や白山のほうへ向かう静かな道は、夕方の散歩コースにちょうどいい。古い東京が好きなら、谷中まで自転車や電車で足をのばすのもおすすめです。
毎日の暮らし
巣鴨の毎日は、穏やかで実用的です。
駅の近くにはスーパーやドラッグストア、手頃な定食屋がそろっています。地蔵通りの食べものも、常連さんの目が厳しいぶん、値段は良心的なことが多いです。
このあたりの家賃やマンスリー物件の相場は、西側のエリアに比べると落ち着いていることが多いです。相場は動くので、実際の物件で比べてみてください。
閉店が早い店も多く、夜は静か。会議続きの一日のあとには、その静けさがありがたく感じられます。
よくある質問
巣鴨は1か月滞在する拠点としてどうですか? 多くのリモートワーカーにとって、いい選択肢です。山手線の駅で、落ち着いた環境と暮らしやすさがあり、相場も比較的おだやかです。
巣鴨はお年寄り向けの街ですか? そんなことはありません。商店街には年配の方が多く訪れますが、街としてはいろいろな世代が暮らす普通の住宅地で、誰でも過ごしやすい場所です。
地蔵通りに行くならいつがいいですか? 落ち着いて歩くなら平日の午前中。にぎやかな雰囲気を楽しみたいなら、縁日のある4のつく日がおすすめです。