五反田ガイド:リモートワーカーの仕事の拠点
東京で「仕事を片づける」なら、五反田はかなり頼れる街です。
絵はがきのような美しさはありません。山手線沿いのオフィス街で、定食屋が多く、ノートPCのバッグを持った人が行き交います。
リモートワーカーにとっては、まさにそこが魅力です。
気分を上げてくれる街もあれば、黙って仕事を終わらせ、定時に帰らせてくれる街もある。
五反田が合う人
東京を「訪れる場所」ではなく「働く場所」として使いたいノマドに向いています。
コワーキングの席、外さないランチ、どこへでも出やすい電車。基本がしっかりそろっています。
飛行機によく乗る人にも便利です。空港へのアクセスは、都内でもかなりラクな部類に入ります。
夜遊び、ファッション、クリエイティブな空気を求めるなら、渋谷や中目黒、下北沢のほうが楽しいはず。五反田は平日の街です。
「五反田バレー」と呼ばれる理由
ここ数年、駅のまわりにテック系のスタートアップが集まってきました。渋谷や六本木より家賃が抑えめで、しかも都心に近いからです。
地元の企業が半分冗談、半分ブランディングとして使い始めたのが「五反田バレー」という呼び名です。
キャンパスや看板があるわけではありません。感じられるのは人の雰囲気です。若い会社員が多く、近くでテック系の勉強会やミートアップが開かれることもあります。
ノマドの集まる街ではありません。それでも、外でノートPCを開いて働く姿がまったく浮かない街です。
アクセス
五反田駅には3路線が通っていて、動きやすさは抜群です。
JR山手線なら、渋谷、品川、恵比寿まで数駅。
都営浅草線は新橋、日本橋、浅草方面へ。泉岳寺での乗り換えや直通電車で京急線に入れば、羽田空港まで行けます。
東急池上線は五反田が始発。南の住宅街を走り、2駅ほどで戸越銀座に着きます。五反田と組み合わせて使いやすい街です。
時刻や直通の有無は便によって違うので、乗換アプリで確認を。実際のところ、都心の大半へは短時間で出られます。
五反田で働く
この街の本領はここにあります。
駅のまわりには、周辺の会社員を相手にしたコワーキングや有料ワークブースがいくつもあります。入れ替わりが早いので、使う前に最新の情報を確認してください。
ドロップインや月額プランの仕組みは、東京のコワーキングガイドにまとめています。
チェーンのカフェは駅の両側に見つかります。昼どきは混むので、長居しすぎない配慮は忘れずに。
オンライン会議には、ブースやコワーキングの電話室が安心です。五反田のカフェは、本当に打ち合わせをしている人でにぎわっています。
五反田で食べる
会社員の多い街は、ランチが真剣勝負です。
定食、ラーメン、カレー、そば、弁当。平日毎日外で食べる人に合わせた価格の店が多く、大きなターミナル駅の周辺より、安くちゃんと食べやすい傾向があります。
注意したいのは時間帯。12時から13時ごろは人気店に行列ができます。少し早めか遅めにずらせば、ゆったり食べられます。
夜は小さな居酒屋や立ち飲みが、帰り道の人でにぎわいます。
駅の近くには、深夜まで営業する歓楽街の一角もあります。避けるのは簡単で、危ない場所というわけでもありませんが、すぐ隣の部屋を借りる前に知っておくと安心です。
ひと息つく
駅のすぐ横を目黒川が流れています。会議の合間に体をほぐすのにちょうどよく、五反田から大崎にかけての川沿いは、春になると桜並木になります。
駅の東側は、坂を上ると静かな住宅地の丘が広がります。池のある小さな日本庭園、池田山公園は、このあたりでも特に落ち着ける場所です。開園時間は事前に確認を。
五反田はオフィスだけの街ではない。歩いて10分で、別の街のような静けさに出会えます。
滞在するなら
五反田や隣の大崎には、マンスリーマンションやビジネスホテルがたくさんあります。
広さや静かさを重視するなら、池上線で1〜2駅先や大崎方面も候補に。周辺エリアの全体像は品川エリアガイドでも紹介しています。
五反田は拠点としてどうか
東京の写真のハイライトにはならないかもしれません。
でも、毎週がいちばんスムーズに回るのは、案外この街かもしれません。近くに席があり、安いランチがあり、山手線があり、空港にもすぐ出られる。
よくある質問
五反田はデジタルノマドに向いていますか? 仕事を優先するなら向いています。コワーキングの選択肢があり、手ごろな食事が多く、3路線が使えます。夜遊びやノマド同士のつながりを求める人には、ほかのエリアのほうが合うでしょう。
五反田から羽田空港へはどう行きますか? 都営浅草線で泉岳寺方面へ向かい、京急線に乗り換えるか、直通電車を使います。そのときいちばん早い経路は乗換アプリで確認してください。
「五反田バレー」とは何ですか? 五反田駅周辺にオフィスを構えるテック系スタートアップの集まりを指す、非公式の呼び名です。行政上の区域ではなく、地元発のブランディングです。