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池袋でリモートワーク|作業場所と滞在のコツ

池袋駅前の広場に立つ石のフクロウ像と、動きの中でぼやける通勤客

池袋は、リモートワーカーに見落とされがちな大型ターミナルです。

でも、だからこそ使えます。

交通の便は新宿並み、観光客の圧は渋谷よりずっと軽く、物価もどちらより一段落ち着いていることが多い。足りないのは華やかさくらいです。

1か月じっくり働くなら、この交換条件に満足する人は少なくありません。

ひとことで言うと

大きな駅の便利さは欲しいけれど、大きな駅の価格は払いたくない。週末は埼玉方面に抜けたい。観光客向けではない日常の街で暮らしたい。そんな人には池袋が合います。

逆に、絵になる街並みや、どの角にもいいカフェがある環境を求めるなら、ほかのエリアのほうが向いています。池袋は、まず実用の街です。

池袋は、あなたを感動させようとはしません。ただ、ずっと役に立ち続けます。

東と西が「逆」になっている

最初に知っておきたいのは、地元ではおなじみの小ネタで、しかも実際に道に迷う原因にもなる話です。

東口にあるのは西武百貨店、西口にあるのは東武百貨店。名前と場所があべこべなのです。

ささいなことに聞こえますが、地下で「西武」の案内を追っていくと東側に出ます。出口はブランド名ではなく方角で決める。これだけで、コンコースをぐるぐる回る時間が減ります。

東口:サンシャインシティとにぎやかな半分

多くの人が思い浮かべる池袋は、たぶん東口側です。

大通りを進むとサンシャインシティがあり、ショップ、水族館、展望台、雨の日に使える屋内スペースがそろっています。道中にはチェーン系カフェが多く、回転も速めです。

用事を片づけたり、夜ににぎわいを楽しんだりするにはいい側ですが、長時間の集中作業にはあまり向きません。特に週末は混み、サンシャイン通りのあたりは夜遅くまで活気があります。

こちら側でしっかりした机が必要なら、静かなカフェの一角に期待するより、コワーキングのドロップインや有料のワークブースを使うほうが確実です。

南池袋公園:屋外のオフィス

東口から南へ数分歩くと、南池袋公園があります。このあたりで、うれしい意外性のある場所のひとつです。

中層ビルに囲まれた広い芝生はよく手入れされていて、園内にはカフェもあります。気候のいい日は、本を読む人、ランチを食べる人、そしてノートPCを開く人でにぎわいます。

丸一日の作業場所にはなりません。ただ、歩きながらの通話、1時間のメール処理、作業の合間のリセットには、広さ以上に効いてくれます。

ベストシーズンは春と秋。真夏は日陰の少なさがネックになります。

西口:劇場、大学、落ち着いた通り

西口側に渡ると、空気が少し変わります。

広場の中心には東京芸術劇場があり、その先の立教大学方面の通りは住宅街に近く、学生のペースで動いています。小さめのカフェ、手頃なランチ、少ない人通り。座って本当に作業をするなら、こちら側に分があります。

駅の北側には古くからの中国系コミュニティがあり、そのあたりの食は池袋の隠れた強みです。エリア全体のラーメン店の多さもよく知られていて、予算を抑えて自炊以外でお腹を満たしたい時期には、これが思った以上に助かります。

無料の机と図書館という選択肢

豊島区はエリア内に区立図書館を置いていて、東京の区立図書館の多くと同じく、読書や静かな作業のための無料の選択肢になりえます。ノートPCの使用可否、座席予約、利用時間のルールは館によって違うので、座る前に掲示を確認しておくと安心です。

図書館の基本的な使い方や、席で気をつけたいことは東京の図書館で働くためのガイドにまとめています。

池袋が本領を発揮するのは「街を出るとき」

ここが一番過小評価されているポイントです。

池袋は、埼玉の北西方面へ向かう2つの私鉄のターミナルです。東武東上線は川越方面へ、西武池袋線は飯能、さらにその先の秩父方面へ延びています。

つまり、蔵造りの街並みが残る川越で過ごす週末も、都内の乗り換えなしに、駅のホームまで歩くところから始まります。1日の過ごし方は川越日帰りガイドで紹介しています。

平日はしっかり働いて、土曜は山のほうへ。そんなリズムを作りたい人にとって、池袋ほど動きやすい拠点はそう多くありません。

池袋に泊まる

池袋周辺の宿泊費は、新宿や渋谷の同クラスより安めになることが多いです。ただ、その差は季節と場所によって大きく変わります。マンスリーマンションやビジネスホテルの選択肢は豊富です。

ちょうどいい中間案は、目白や雑司が谷のあたり、ひと駅ほど外側に泊まること。通りがぐっと静かになり、ターミナルが必要なときだけ歩くか電車で出ればいい。

池袋がほかのエリアと比べてどうなのかは、東京エリア完全ガイドで見比べられます。

池袋は、絵はがきの見栄えではなく、できることの多さで選ぶ街です。

正直なデメリット

駅は巨大で人も多く、地下通路に慣れるまで少し時間がかかります。

東口の一部は、夜になるとにぎやかで、少し雑多な雰囲気もあります。東京の大型ターミナルとしては珍しいことではありませんが、西側の郊外のような、やわらかく緑の多い空気ではありません。

それから、個人経営のカフェ文化は清澄白河や下北沢ほど厚くありません。チェーン店、図書館、有料スペースに頼る場面は多くなります。

よくある質問

池袋はデジタルノマドの拠点に向いていますか?

向いている人は多いです。交通の便がよく、新宿や渋谷よりコストが抑えやすく、週末は埼玉方面へ気軽に出かけられます。雰囲気より実用性を重視する人に合う街です。

池袋は治安が悪くないですか?

東京のほかの大型ターミナルと同程度と考えてよいでしょう。繁華街らしく東口の一部は夜遅くまでにぎやかですが、都市で過ごすときの普通の注意で十分です。

池袋駅の近くで静かに作業できる場所は?

東口より、立教大学方面の西口側のほうが落ち着いている傾向があります。長時間静かに作業したいなら、カフェより区立図書館やコワーキングのドロップインのほうが確実です。