赤羽ガイド:東京北部のリモートワーク拠点
コスパのいい拠点を探すなら、赤羽はかなり有力な候補です。
それなのに、旅行者のほとんどは電車で通り過ぎてしまいます。
場所は東京の北の端、北区。荒川を渡ればもう埼玉県です。
赤羽といえば、まず「昼から飲める街」。
ただ、それだけの街だと思うと少しもったいない。その裏には、電車の便がとてもよく、暮らしのリズムに乗りやすい、実用的な街の顔があります。
赤羽は、背伸びをしない。電車は多く、灯りは消えず、ビールはちゃんと冷えている。
赤羽が合う人
1か月以上滞在して、生活費をほどよく抑えたい人に向いています。
東京北部(城北エリア)の家賃やマンスリー物件の相場は、渋谷や目黒など西側のエリアより全体に低めです。相場は動くので実際の物件で比べてほしいですが、差を感じることは多いはずです。
きれいに整えられた街より、生活感のある街が好きな人にも合います。
デザイン系のカフェや、おしゃれな夜遊び、英語が通じやすい環境を求めるなら、渋谷や中目黒のほうが楽しいかもしれません。赤羽はあくまで地元の街です。
アクセス
ここが、いちばん意外なポイントです。
赤羽駅はJRの大きな乗り換え駅です。埼京線と湘南新宿ラインを使えば、池袋や新宿までたいてい20分かかりません。
京浜東北線と上野東京ラインで上野や東京駅へ。宇都宮線や高崎線なら、そのまま埼玉方面へ北上できます。
少し歩けば、東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅もあり、都心への別ルートになります。
所要時間は列車によって変わるので、乗換アプリで確認を。路線図で見ると、地図上ではもっと都心に見える街より便利なことも少なくありません。
池袋をよく使う人にとっては、とくに相性のいい拠点です。
昼飲みの文化
赤羽は、都内でも指折りの「せんべろ」の街として知られています。千円ほどでしっかり飲んで食べられる、という意味の言葉です。
駅の東口あたりには、小さな居酒屋や立ち飲み屋が集まっていて、思ったより早い時間から開いています。週末は昼前からにぎわう店もあります。
お客さんの多くは常連です。年配の人、夜勤明けの人、昼から待ち合わせる友人どうし。
はじめての人にとっては、東京の下町らしさに触れるいちばん手軽な入口かもしれません。カウンターは近く、メニューは短く、長居を求められることもありません。
注文から会計までのマナーは、立ち飲みガイドにまとめています。
ひとつだけ現実的な話を。午後に仕事がある日は、15時の一杯がそのまま夜まで続かないよう段取りしておくのがおすすめです。赤羽は、それを忘れさせるのが本当にうまい街なので。
赤羽で働く
赤羽はコワーキングの街ではありません。そこは割り切っておきましょう。
駅のまわりにはチェーンのカフェやファミレス、有料のワークブースがいくつかあります。入れ替わりが多いので、使う前に最新の情報を確認してください。
よくあるのは、マンスリーの部屋をメインの仕事場にして、コワーキングの日だけ池袋や新宿へ出ています。
ドロップインや月額プランの基本は、東京のコワーキングガイドで解説しています。
長いオンライン会議は、カフェより自宅の静かな部屋が安心です。駅近のカフェは、だいたいにぎやかです。
商店街と日々の暮らし
赤羽の本領は、毎日の暮らしにあります。
東口の赤羽一番街や近くのアーケード商店街には、スーパー、ドラッグストア、安い定食屋、小さな専門店、そして飲み屋が混在しています。
食材や日々の食事は手頃な店が多く、たいていの用事は近場で済みます。
商店街という仕組みになじみがなければ、商店街ガイドも参考にしてください。
息抜きの場所:荒川の土手と神社
駅から北へ、赤羽岩淵方面に歩いていくと、荒川の土手に出ます。
広くて、ひらけていて、静か。夕方になると、走る人、自転車の人、ただ座っている人がいます。一日パソコンに向かったあとだと、空がやけに大きく感じられます。
川の近くには、旧岩淵水門、通称「赤水門」も残っています。歴史のある水門で、いまは地元の名所になっています。
駅の近くでは、線路を見下ろす小高い丘の上に赤羽八幡神社があります。ひと息つくのにちょうどよく、線路を眺める景色もなぜか見飽きません。
予約の前に知っておきたいこと
赤羽は駅前こそにぎやかですが、通りを一、二本入るだけで一気に静かになります。眠りが浅い人は、飲み屋の真上ではなく一本裏の通りの物件を選ぶと安心です。
英語は都心ほど通じません。翻訳アプリと、少しの日本語があるとかなり助かります。
そして駅が大きいので、自分が使う出口を最初に覚えておくと迷いません。
よくある質問
赤羽は東京での1か月滞在の拠点に向いていますか? 多くのリモートワーカーにとって、向いています。都心より抑えめのコストと、池袋・新宿・東京駅への速いアクセスを両立できます。
赤羽の治安は大丈夫ですか? ふつうの住宅街と商業地で、駅前に飲み屋街がにぎわっている街です。都市での一般的な注意をしていれば、過度に心配する必要はないでしょう。
赤羽にコワーキングはありますか? 地元の選択肢は多くありません。自宅やカフェで働き、池袋や新宿の大きなコワーキングに通う人が多いです。