奥多摩日帰り旅|東京都内で行ける渓谷と湖
奥多摩は、「ここも東京なの?」といちばん言われる場所かもしれません。
東京都のいちばん西の端、JR青梅線の終点にあります。澄んだ川、深い森の谷、大きな山の湖。それでいて、山手線と同じ交通系ICカードで改札を通れます。
新宿からはおよそ2時間。ランチ休憩で行ける距離ではなく、丸一日の旅です。
でも、画面を見すぎた目と、駅のアナウンスに疲れた耳には、東京でいちばん効くリセットのひとつです。
奥多摩では、たいした計画はいりません。川のそばを、数時間ゆっくり歩くだけ。
行き方
新宿からJR中央線で立川へ。そこから青梅線で西に向かいます。立川方面から奥多摩まで直通する電車はないので、青梅で奥多摩行きに乗り換えます。
土日祝日は、新宿から「ホリデー快速おくたま」が出ていて、立川での乗り換えが要りません。ただ名前に反して行き先は青梅まで。奥多摩へはやっぱり青梅で乗り換えです。
青梅から先は本数が一気に減ります。30分以上あくこともふつうで、午後はとくに少なめです。
帰りの電車は、出発前に決めておくのがおすすめです。手が冷えてきたホームで調べ始めるより、ずっと気がラクです。
過ごし方は3パターン

奥多摩は川に沿って長く広がっていて、駅がそれぞれの拠点になります。全部回ろうとせず、ひとつに絞ったほうが一日がぐっと穏やかになります。
御岳渓谷。 いちばん気軽なコースです。御嶽駅のまわりを中心に、多摩川沿いに約4kmの遊歩道があって、下流の軍畑駅や沢井駅のほうから歩き始めることもできます。のんびり歩いて1〜2時間みておけば十分です。
途中の沢井駅の近くには、酒蔵「澤乃井」があります。川のすぐそばに庭があって、試飲や川辺でのランチも楽しめます。いちばんゆるく過ごせるプランです。
鳩ノ巣渓谷と奥多摩駅周辺。 もう少し奥へ進むと、鳩ノ巣駅近くの渓谷はぐっと狭く、迫力が出てきます。深い緑色の淵と、吊り橋。
そこから歩くか電車で数駅進めば、終点の奥多摩駅。小さな町に、休憩できるカフェやお店が何軒かあります。
奥多摩湖。 奥多摩駅から路線バスで、奥多摩湖と小河内ダムまで上がれます。広くて静かで、平日なら水面がほとんど動かないくらいです。
ここもバスの本数は少なめ。午後の予定は、帰りのバスの時間から逆算して組むと安心です。
もっと都心に近いところで済ませたいなら、半日で行ける高尾山ガイドもどうぞ。
行く時期

いちばん人気はやっぱり秋です。渓谷の紅葉はだいたい11月上旬から下旬が見ごろ。奥多摩湖のような標高の高い場所は、少し早めに色づきます。
夏も人気があります。渓谷は都心より涼しいので、避暑にちょうどいい。川ではラフティングのグループも見かけます。
平日は、はっきり空いています。週末を水曜日に振り替えられる働き方なら、その価値がとくに大きい場所です。
冬は寒く、日も短め。お店やバスの営業時間が短くなることもあるので、観光より静けさを求める人向けです。
持ち物と注意点

靴は歩きやすいものを。渓谷の道は難しくありませんが、石段や木の根、濡れた場所があります。
現金も少し持っておきましょう。小さなお店や売店ではカードが使えないこともありますし、大きな駅を離れるとコンビニも減ります。
奥多摩の山では、クマの目撃情報も出ています。川沿いの遊歩道ならほとんど気にせず歩けますが、人の少ない山道に入る前は地元のお知らせを確認し、夕方の山歩きは避けてください。
服は重ね着がおすすめです。谷は新宿より数度寒く感じることがあって、午後に日が尾根の向こうに隠れると、とくに冷えます。
仕事を持っていくか
ノートPCを持っていくのは自由ですが、仕事をする日帰り旅ではありません。
駅のまわりなら電波は問題ありませんが、渓谷の奥では弱くなることがあります。カフェも小さく、数も多くありません。
よくあるのは、行きの電車でメールを片づけて、青梅でスマホをしまい、帰りの電車でまた仕事に戻るという過ごし方です。
連絡がつく状態でいたいなら、御岳渓谷がいちばん安心。線路に近く、駅からも遠くなりません。
丸一日を使う前に行き先を比べたいなら、池袋から行ける山の旅として秩父日帰りガイドも参考になります。こちらは町歩きの要素が多めです。
よくある質問
奥多摩は本当に東京都なの?
はい。奥多摩町は東京都に含まれています。景色はほとんど田舎ですが、そこがいちばんの魅力でもあります。
半日でも行けますか?
御岳渓谷だけなら、長めの半日でなんとかなります。奥多摩駅や奥多摩湖まで行くなら、移動時間とバスの本数を考えて丸一日みておきましょう。
予約は必要ですか?
基本的には不要です。電車もバスも、ICカードか現金で乗れます。
秋の人気店で食事をしたいなら、平日の早めの時間に行くのがいちばん待たずに済みます。