Arrive & Settle

東京のマッサージと整体、ノートPCで固まった体をほぐす

Tシャツの上から肩を押す施術者の手

首がそろそろ限界、という人へ。東京には、そのこりをほぐしてくれる場所がたくさんあります。

ただ、予約の前にひとつだけ。日本で「マッサージ」と呼ばれるものは、大きく三種類に分かれていて、資格も料金もスタッフの顔ぶれもそれぞれ違います。

どれを選んでも、気持ちのいい一時間にはなります。でも合ったところを選べば、低いテーブルで働き始めて三ヶ月目からずっと気になっていた不調が、本当に軽くなるかもしれません。

ひと目でわかるまとめ

種類向いているとき資格と保険
リラクゼーションマッサージとにかく張りを取りたい、カウンセリングはいらない国家資格なし。自費
整体同じ側の肩や腰が何度もつらくなる国家資格なし。自費。施術者による差が大きい
整骨院・接骨院急にひねった、転んだ、ぐっと引っぱられた国家資格あり。原因のはっきりした急な症状なら保険が使えることも

予約はホットペッパービューティー、EPARK、楽天ビューティで。チェーン店なら飛び込みも可。チップは不要です。

三つの種類と、その見分け方

ひとつめはリラクゼーションマッサージ。駅の出口の上や商業ビルの中で見かけるチェーン店で、分単位の料金を出しているところが多いです。

スタッフは店の研修を受けていますが、国家資格は持っていません。体を診るというより、気持ちよくなってもらうための場所です。

ふたつめは整体と、その仲間のカイロプラクティック系の施術院。個人でやっている小さな店が多く、姿勢や体のバランスを整えることを売りにしています。

整体もカイロプラクティックも、日本では国家資格がないので誰でも開業できます。そのぶん施術者によって腕の差がとても大きく、口コミがいちばん頼りになるのがこの分野です。

消費者庁も、法的な資格制度のない手技の施術で健康被害が出ていると注意を呼びかけていて、とくに整体での報告が目立ちます。首を強くボキッと鳴らされそうになったら、断ってかまいません。

三つめが整骨院・接骨院です。柔道整復師という国家資格を持った人が施術してくれて、原因のはっきりした急なけがなど、条件を満たせば健康保険が使えることもあります。

一時間で気持ちよくなるだけか、本当に良くなるかを分けるのは、たいてい「普段どんな働き方をしているか」を聞かれたかどうかです。

このほかに、国家資格のある指圧・あん摩もあり、鍼灸院と一緒になっていることもよくあります。

デスク由来の不調にはどれが合うか

画面と椅子のせいで続いているこりは、けがではありません。なので、基本的に保険は使えません。

となると、リラクゼーションマッサージか整体を、自費で受けることになります。

とにかく張りを取りたいだけで、カウンセリングはいらない。そんな日はリラクゼーション系のチェーンが無難です。

基本は六十分で、都心の料金はだいたい中くらいの価格帯のサービスと同じくらい。座る前に、店に出ている料金を確かめておくと安心です。

同じ側の肩が何度もこってくる、座っていると腰がつらくなってきた。そこまで来たら整体のほうが向いています。

いい施術者は、最初の十分を使っていろいろ質問し、立ち姿をじっくり見てくれます。

反対に、急にひねった、転んだ、荷物を持ったときにぐっと引っぱられた、というように原因がはっきりしているなら、整骨院の出番に近くなります。

公的医療保険に入っている人は、マイナ保険証か資格確認書を持っていきましょう。いつ何をして痛めたのかをそのまま伝えれば、保険が使えるかどうかは向こうが判断してくれます。

日本語があまり話せなくても予約できる

個人の施術院は電話で予約するところが多く、日本語に自信がないとこれがいちばんつらいところです。

それで結局、多くの人は予約サイトを使っています。

リラクゼーションや整体、サロンの予約ならホットペッパービューティーがよく使われていて、誰とも話さずに好きな時間を押さえられます。EPARKや楽天ビューティも、似たような使い方ができます。

どれも日本語のサイトですが、ブラウザの翻訳でけっこう読めます。読み取れればいいのは、メニューと所要時間と空いている時間くらいですから。

チェーン店なら予約なしで入れるところも多く、駅前の店では待ち時間をボードに出していることもあります。時間に融通がきくなら、予約するより飛び込みのほうがむしろ楽です。

施術の流れ

たいていは、ゆったりした施術着に着替えます。日本の施術はオイルを使わず服の上からやるものが多いので、スパのような時間を想像していた人はちょっと驚くかもしれません。

最初に、短い問診票を書きます。どこが痛いか、仕事中はどんな姿勢か、持病や最近のけががあるか、といったことを聞かれるのが普通です。

職業欄に「デスクワーク」と書いておけば、それだけで事情はだいたい伝わります。

圧の強さは、最初に言っておくと楽です。強いほうがよければ「強め」、弱いほうがよければ「弱め」、ちょうどよければ「ちょうどいいです」。施術者も、途中でたいてい聞いてくれます。

チップの習慣はありません。渡すとかえって相手を困らせてしまうので、なしで大丈夫です。

行く前に知っておきたいこと

できれば日中に予約しましょう。夜の十九時から二十一時ごろは、仕事帰りの人が一斉に押し寄せる時間です。

食事のすぐあとや長風呂のあとは避けて、施術のあとは水を飲んでください。しっかりめの施術を受けると、翌日に少しだるくなることもありますが、よくあることです。

一ヶ月以上いるなら、毎回違う店を試すより、ひとりの施術者を決めて通ったほうが結果は出やすいです。

整体のよさが出てくるのは、二回目からなんです。前回から何が変わったかを見てもらえて、そこでようやく調整が意味を持ってきます。

それから、原因がダイニングテーブルと、あごの高さにある画面なのだとしたら、いくら施術を受けても追いつきません。

安いノートPCスタンドと外付けキーボードのほうが、月一回の施術より東京のノマドの肩には効く。そんなこともよくあります。

よくある質問

健康保険は必要ですか。

リラクゼーションマッサージや多くの整体は自費なので、なくても受けられます。整骨院では、原因のはっきりした急な症状など条件を満たせば保険が使えることがあり、使えるかどうかは施術院が判断してくれます。

日本語が話せないと気まずいですか。

思っているほどではありません。施術が始まれば言葉はほとんどいらず、問診票と圧の強さを伝える言葉がいくつかあれば足ります。外国人が多く住むエリアの店は、こうしたお客さんに慣れていることも多いです。

費用はどのくらい見ておけばいいですか。

エリアや店の種類、時間によってかなり違うので、ひとつの金額をうのみにしないほうがいいです。

リラクゼーション系のチェーンは分単位やコースごとの料金をはっきり出しているので、先に比べやすいです。個人の整体院は、初回と二回目以降で料金を分けて出しているのが一般的です。