東京の四季ガイド:一年の祭りとイベント
東京は季節ごとに、がらりと表情を変えます。春は桜と花見、夏は祭りと花火、秋は穏やかな気候と色づく紅葉、冬はイルミネーションとお正月の行事。
過ごしやすくて景色がきれいなのは春と秋。祭りがいちばん多いのは夏で、日本らしい伝統行事にいちばん出会えるのは冬です。しばらく滞在すれば、この一年をひととおり味わえます。
春:桜と新しい始まり
春は、東京でいちばん愛されている季節です。3月下旬から4月にかけて、公園も川沿いも街路も桜でピンクに染まり、みんな上野公園や代々木公園、目黒川沿いなどへ花見に出かけます。
学校も会社も新年度が始まる時期なので、街全体がどこか新鮮で、前向きな空気になります。
春には、一年で最初の「混雑の山」も来ます。4月29日と5月3日〜5日の祝日が続くゴールデンウィークは、日本中が一斉に移動する時期。この前後に東京の外へ出るなら、電車と宿は早めに押さえておきましょう。いっそ動かず、人の減った都心でのんびりするのもありです。
5月中旬の週末には三社祭があり、浅草神社のまわりを神輿が練り歩きます(2026年は5月15日〜17日)。浅草の近くに住んでいるなら、その3日間は通りが人でいっぱいになると思っておいてください。
夏:祭りと花火
夏は蒸し暑いけれど、祭りの季節でもあります。あちこちの町の祭りで通りに屋台が並び、太鼓が鳴り、踊りの輪ができる。川沿いでは大きな花火大会が開かれ、色とりどりの浴衣姿の人でにぎわいます。
大きな祭りは毎年だいたい同じ時期にあるので、予定を立てやすいです。
- 山王祭(日枝神社):6月。都心を練り歩く神幸祭は偶数年だけで、2026年(6月7日〜17日)が本祭だったので、次は2028年です。
- 隅田川花火大会:例年7月の最終土曜日、台東区と墨田区の隅田川沿い(2026年は7月25日)。当日の夕方は、浅草・蔵前のあたりがかなり混みます。
- 東京高円寺阿波おどり:8月下旬の土日、JR高円寺駅と新高円寺駅の周辺(2026年は8月29日・30日の17時〜20時)。
2026年分はもう終わりました。2026年10月に公式ページを確認した時点では、2027年の日程はまだ出ていません。予定を組む前に、それぞれの公式サイトで確かめてください。
8月中旬はお盆で、帰省する人が多い時期です。その週は、東京から出る長距離列車や飛行機が混みます。
水分をこまめにとって、夕方からの時間を楽しんで、祭りの熱気に乗ってしまいましょう。
秋:紅葉と過ごしやすい日々
過ごしやすさでいえば、秋にかなう季節はなかなかありません。気候は穏やかで、空も澄んでいます。ただ、紅葉は思ったより遅めです。気象庁の平年値では、東京のいちょうが黄色くなるのは11月23日ごろ、かえでが赤くなるのは11月28日ごろ。六義園や皇居外苑などがいちばんきれいなのは、11月上旬ではなく、たいてい11月下旬から12月にかけてです。
長い散歩にも、日帰り旅にも、カフェで仕事をする午後にもちょうどいい季節で、旬の食べものもぐっと増えます。
冬:イルミネーションと正月
冬は寒いものの、晴れて乾燥した日が多いです。12月のあいだは、街のあちこちに凝ったイルミネーションが灯ります。そして一年でいちばん大きな行事が、お正月です。
初詣に行き、お正月ならではの料理を食べる。ふだんにぎやかな東京が、この時期だけはしんと静かになります。長めに滞在するなら、日本のお正月はきっといちばんの思い出のひとつになるはずです。
働きながら滞在する人が知っておきたい季節のこと
- 梅雨:関東甲信の平年は6月7日ごろから7月19日ごろまで(気象庁)。
- 台風:関東甲信への接近は9月が最も多く、次いで8月、10月。飛行機の前後には余裕を持たせておくと安心です。
- 暑さ:危険な暑さが予想される日は、熱中症警戒アラートが出ます。外の用事は午前中に済ませましょう。
- 年末年始:国の役所は12月29日〜1月3日、銀行は12月31日〜1月3日が休み。区役所の年末年始の予定も確かめて、手続きや銀行の用事は早めに済ませておきましょう。
どの季節を選ぶ?
| 季節 | 気候 | 見どころ |
|---|---|---|
| 春 | 穏やか | 桜・花見 |
| 夏 | 高温多湿 | 祭り・花火 |
| 秋 | 穏やか・晴れ | 紅葉・快適な日々 |
| 冬 | 寒く乾燥 | イルミネーション・正月 |
時期を選べるなら、快適なのは春と秋。祭りなら夏、伝統行事なら冬です。どの季節に来ても、旅や街歩きをその時期の行事に合わせてみてください。ぱっと見ではわからないところで、この街がいつも少しずつ変わっていることに気づけます。
よくある質問
東京の桜のシーズンはいつ? たいてい3月下旬から4月上旬です。ただ、その年の天候で前後します。
東京を訪れるベストシーズンは? 快適さと景色なら春と秋、祭りなら夏、日本らしい伝統行事なら冬です。
東京では一年中祭りがある? あります。いちばん多いのは夏ですが、どの季節にも、予定に入れておきたい祭りや季節のイベント、伝統行事があります。